風呂屋の年月
遠目には真直ぐに見えたが
近づくに従い、心持ち傾いでくる。
路地だったらしい側道に佇むと
柱の後方はだだっぴろい空き地で、
雑草に燦燦と陽光がそそいでいる。
隅っこの方に車が数台止まってるから
一応駐車場なのだろう。
そばに寄っても何の柱か見当が付かない。
通りかかった自転車の爺さんに聞いてみた。
「これはなんでしょうか」
「入り口だよ、昔の風呂屋。」
「いつごろまであったんですか」
「さあね、でも20年くらい前だな。」
「なんて名前だったんですか」
「なんたっけね。うーん・・。」
会話が途切れた。
風呂屋の跡らしい。
この柱は何の役割でどんな風に入り口に立っていたのか?
しかし、なんでまた20年間もこうやって立っているのか?
難しい質問はやめといた。
(2009.07.02/イチロー記)
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コメント
これはまた凄いブツを見つけられましたね。
それにしても20年前まで存在していた銭湯の残骸として 入り口の一部が それもこんな形で残るとは・・・・
更に、モルタルなのでまるで砂を型取りして柱にしたような如何にも脆そうな風情 と それに寄り添う木製電柱のミイラ
時間とは実に容赦のないものですね~
投稿: gurikonoomake | 2009年7月 2日 (木) 10時58分
gurikonoomake さん、こんにちは。
いわゆる路地裏の遺構ですが、見ようによっては
ヨーゼフボイスとかアート作品の香りが
色濃く漂ってきます(゚ー゚)。
今はない風呂屋は、職人さんや地元庶民で賑わったことでしょう。
色々調べたんですが銭湯の名前は結局わかりませんでした。
純粋な銭湯は、いまやそれ自体が遺構というか、
次第に異界物件になりつつあるようです。
しかしこういうモノが20年以上放置されているのが素晴らしい点で(笑)。
震度4でも倒れそうなんですよね・・。
これも佐野という街の面白いところです。(*^ω^*)。
投稿: イチロー | 2009年7月 2日 (木) 15時19分